• シェイク!Vol.4 面白いアニメとは何か考える(6)<br>那須惠太朗(サンテレビ)×片岡秀夫(東芝映像ソリューション)×森永真弓(博報堂DYメディアパートナーズ)

シェイク!Vol.4 面白いアニメとは何か考える(6)
那須惠太朗(サンテレビ)×片岡秀夫(東芝映像ソリューション)×森永真弓(博報堂DYメディアパートナーズ)

シェイク!Vol.4「面白いアニメとは何か考える」のトークセッションの模様の最終回。
最後は、既に始まっている10月クールに何を見るべきか議論が交わされた。

2016年10月期の注目アニメ

森永

最後は、10月期注目のアニメについて。新作として面白そうな作品や、面白かった作品の2期目など、見るものがたくさんありそうな感じですが……。

那須

10月期は「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」が放送されるので、各局、安定して視聴率を稼げる作品を入れてきている状況だと思うんですね。やっぱり「ガンダム」があると、マーチャンダイジングは「ガンダム」主導で動くので、その時期に同じようなロボットものをぶつけてもダメですし。

片岡

今回新作がたぶん70ぐらいあるんですけど、オススメを選んでみました。「信長の忍び」はダークホースで、4コマ漫画なんですけど、よくできていますね。少なくとも予告ムービーは笑いまくりだし、作者さんが歴史愛のある方で面白い。「響け!ユーフォニアム2」は京アニの力作の続編ですし。「ドリフターズ」は、「HELLSING」とかを書いている平野耕太さん原作。これも時代物なんですけど、パワー感やエネルギー感がすごく出ている作品だと思います。それから「Occultic;Nine-オカルティック・ナイン-」はかなりSFでちょっとやばい人たちの群像の世界かなと思っています。「舟を編む」は映画にもなった物語。それから「終末のイゼッタ」がファンタジー系では一番予算かかってそうな感じがしていますね。宣伝も多いですし。あとは「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」の2期は大事かな。それから「3月のライオン」も。あとは女子向けだと「ユーリ!!!on ICE」とかはクオリティーが高そうですし、男性向けだと「ブレイブウィッチーズ」は、「ガルパン」が地上での戦車の話なら、今回は空の話。他にもいろいろありますが、今回はこの辺を私はオススメしようかと思っております。みなさんのオススメ作品は?

森永

そんなに変わらないんですけど、最近「亜人」とか「シドニアの騎士」もそうでしたけど、アニメになって、より面白いっていうのが出てきているのが、面白いところかなと思っています。

片岡

そうですね、「ReLIFE」とか「リゼロ」も原作よりもアニメのほうが整理されていたり、毒の部分をうまくバランスをとったり、アニメのスタッフの方々がうまくまとめているっていうのはありますよね。

那須

さっき言いましたように「ガンダム」の裏は安定した第2シーズンを放送することが多い中、逆にチャレンジングなのはおそらくミニシリーズ。5分くらいの作品のほうが新しいことをいっぱいやる可能性があるっていうところでいうと、やっぱり僕も「信長の忍び」はすごく気になっています。「おじゃる丸」の大地監督なんですけど、トムス・エンタテインメントの組み合わせで、過去に「神様はじめました」シリーズとか、いい作品が多いんですね。

片岡

しかも、主人公の声が水瀬いのりさんで、「リゼロ」のレムちゃん。レムちゃんファンの方もぜひ見ていただけたら。

那須

大地さんはすごくキャスティングにこだわる方で、そういう点でもすごく楽しみかなと。あとは、若干宣伝になるんですけど、私が担当する「戦国鳥獣戯画」というアニメがありまして。以前「戦国鍋TV~なんとなく歴史が学べる映像~」というバラエティーをやっていたことがあったんですが、その初期スタッフでアニメを作ってみましたっていう話なんですよ。イラスト自体は「鳥獣戯画」をモチーフにしているんですが、声は「戦国鍋TV」のときの村井良大くんとかイケメン俳優さんがいっぱい出てくる作品でして。非常に面白い感じに仕上がっていますので、ぜひご覧いただければと思っております。

森永

じゃあ時間になりましたので、「戦国鳥獣戯画」ぜひよろしくという感じで。本日はこれで終わらせていただきたいと思います。

<完>

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