株式会社 IPG

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IPGのサービス、Gガイド、Gガイドモバイル、シンジケーティッドGガイド、Gガイド for Wii、G-Guide for windows

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2007.July | vol.51

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携帯電話は、どこまで進化するのか。

株式会社NTTドコモ
プロダクト&サービス本部 マルチメディアサービス部 ネットサービス企画 担当部長

前田 義晃 さん

国内9,600万台*1を数え、今年度末には1億台を超すと言われる携帯電話。通話、メールだけでなく、写真が撮れて、好きな音楽が聴けて、好きなテレビが見られて、お財布代わりに使えて、テレビ番組の録画予約までできて…その利便性はとどまるところがないように見える。しかし、携帯電話が万能アイテムになるかというと、おそらくそうではないだろう。携帯電話ならではの機能もある一方で、携帯電話にはなじまない機能もあるはず。今や、水や空気のように「当たりまえ」の存在となった携帯電話のもつ「本質的価値」とはいったい何か。―NTTドコモで携帯コンテンツサービスの企画に携わりながら、タワーレコード㈱・㈱ディーツーコミュニケーションズ・ナップスタージャパン㈱・楽天オークション㈱など多くの社外取締役を務める前田義晃さんにうかがってみました。
*1:国内加入契約者数。総務省調べ。平成19 年3 月末時点

―まずは、シンプルにうかがいたいと思います。携帯 電話は、これからどう進化していくのでしょう? NTT ドコモさんの「考え方」をおきかせいただけますか?

―まずは、シンプルにうかがいたいと思います。携帯 電話は、これからどう進化していくのでしょう? NTT ドコモさんの「考え方」をおきかせいただけますか?

―まずは、シンプルにうかがいたいと思います。携帯 電話は、これからどう進化していくのでしょう? NTT ドコモさんの「考え方」をおきかせいただけますか?

当社では、「リアルとの連携・連動」ということに力を入れて います。ユーザの実生活とどこまで密着に関われるか、ということです。その中で、やはり『おサイフケータイ?』というの は実生活との密着度が非常に高いものですので、かなり以前から力を入れてやっていて、今ではケータイクレジット(DCMX (iD)?)まで広がっています。音楽関連のサービスを充実させることに関しても、いかに実生活の中で、音楽ユ ーザが本当に使おうと思う音楽機能にするのか、 つまり着信音として利用することだけではなく、本当に携帯電話をミュージックプ レーヤーとして活用するためのサ ービスを提供することを第一に考えて おります。その為にPCとの連携を充実させたり、NAPSTERをはじめとする「うた ホーダイ(定額制音楽配信)」サービスを提供しており、他社とは違ったアプローチになっていると考えてます。

―私たちが提供する『Gガイドモバイル』*2に対しても 早い段階から積極的に導入いただきました。ワンセグ 同様、テレビ周りのコンテンツはこれから魅力的になる だろうというお考えをお持ちなのでしょうか?

ワンセグと『Gガイドモバイル』と、単に「テレビ」というコン テンツとして同じ枠内に見ている訳ではなく、両者のモバイルにとっての「意味合い」は、違うと思っています。『Gガイド モバイル』はモバイルにとって親和性の高いコンテンツだと思いますが、なぜなら“自宅に帰ってから何がテレビでやっ ているか”というのは個人にとって気になるコンテンツだから。時間と場所を選ばずにテレビ番組表が見られて、しかも 録画予約まで出来る―この『Gガイドモバイル』の特性は「そのとき気になること・見たいと思ったことが確実に見られる こと。非常に“personal”性の強い要求に“interactive”に応えることができること。」に適っていて、これがモバイルにとっ てキーとなるポイントだと思っています。ただ単純に「テレビは魅力的コンテンツ」だという考えではなく、放送とこう いったもののポイントを意識して戦略的にサービスを取り 入れていく考えです。

―つまり、“ interactive”性のあるコンテンツ、 “personal”なニーズに応えてくれるコンテンツが、 携帯電話と親和性があるということなんですね?

そうです。私たちはそのように考えています。欲しいと思っ たときに、欲しい情報が「場所を選ばず」「すぐ」手に入る―そういう「個人のわがまま」に応えてくれるのが、携帯電話。こ のサイズで、これだけカラダに密着できる道具であるが故に、携帯電話の本質的役割とはそういうことなのだと思います。 自宅に居られるならば、テレビをじっくり見たいと思ったら、やっぱりリビングの大画面テレビで見るでしょうし、ネット でじっくり調べものをしたいと思ったらパソコンを使いますよね。そのユーザビリティには敵わないが、ただそれを外 にいるときに出来るのが携帯電話。まぁ、最近の若い人には、私物のパソコンを持たずに、すべて携帯電話ひとつで済ませ てしまう人たちも出てきているようですが…。携帯電話で得られる便利さ、楽しさをいかにお客さまに近づ けていけるか、それは芯として常に変わっていません。

―そういう文脈の中で、御社が今後力を入れていこう としているコンテンツはどのようなコンテンツですか?

さすがにそれを詳しく話すわけにはいきませんが(笑)、たと えば、『iチャネル』*3のようなサービスは面白いのではないでしようか。実際、利用登録者数も飛躍的に伸びています。「プ ル型」のアクションが中心となっているiモードに、効果的に「プッシュ型」の仕組みを取り入れることで、押し付けがましく なくユーザに情報を近づけるアプローチです。付加価値の高いコンテンツをどれだけユーザに近づけていくことができ るかを意識したコンテンツプラットフォームを構築することで、お客さまの生活の中での携帯電話の位置づけが更に高 まっていくと考えております。このようなアプローチが進化していくと、お客様個々に向けたカスタマイズやレコメンデ ーションも高度化できるようになっていくか、と。こういう 方向性でしょうか。

―本日は、お忙しいところありがとうございました。 今後も、パートナーとしてよろしくお願いいたします。


*2:iアプリ?名称『Gガイド番組表リモコン』
2007年7月8日現在、登録利用者数: NTTドコモ単独で1,150万人突破
(『Gガイドモバイル』3キャリア合計で1,700万人突破)
*3:2007年3月14日に、全国で1,000万契約を突破

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